親や身近な親族が亡くなると、遺品整理の必要があります。一般的に、残された遺族みんなで遺品整理をおこなうものですが、事情によっては娘ひとりでしなけらばならないこともあるでしょう。
今回は、残された娘ひとりで実家の片付けをする方法やコツについて解説します。
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娘ひとりで遺品整理をしなければいけなくなったら?
娘か息子かにかかわらず、本来なら、ひとりで遺品整理をおこなうことはあまりおすすめできません。遺品整理は、思っている以上に重労働であることや、形見分け、遺産相続などの兼ね合いがあるためです。
しかし、どうしても他の親族の手も借りることができないといった場合には、以下のような点に気をつけて、遺品整理をおこないましょう。
長期戦になる心構えで取り組もう
誰かが亡くなると、葬儀だけでなく、各種手続きなどに追われる生活がしばらく続きます。
それらの合間をぬって遺品整理をやろうと思っていても、意外と難しいものです。
葬儀が終わっても、普段の仕事や生活もあるため、遺品整理だけに集中できる時間は少なく、思うように進まないと感じることが多いでしょう。ひとりで遺品整理をおこなうとなるとなおさら進みません。
女性の場合は、腕力が弱いことも多く、重い荷物を運ぶのにも時間と手間がかかってしまいます。
また、多くの人にとって、遺品整理は未経験、もしくは少ない経験しかなく、効率よく進めることが難しい、という点もなかなか進まない理由のひとつです。
また、大切な親が亡くなって、心の整理がつかず、遺品整理が進まないという場合も少なくありません。
長期戦になる心構えを持ち、気持ちが落ち着いて余裕ができてからおこなうことが大切です。
思い出の品は後でまとめて整理しよう
ようやく順調に進むようになった遺品整理の手を止めてしまうのが、思い出の品たちです。懐かしい写真に涙が出たり、笑顔になったり。
遺品整理の最中でなければ、思い出に浸りたいところですが、気づくと数時間経っていて作業が進んでいない、なんてことにもなりかねません。
誰かと一緒に遺品整理をしていれば、気分を切り替えてまた作業に集中できることも多いのですが、ひとりの場合、思い出に浸ったままになりやすいものです。
写真や思い出の品などは、最後に整理できるように、まとめておきましょう。
処分するものはまとめて不用品回収業者に依頼しよう
遺品整理を進めていくと、大量の不用品が出てきます。ひとつひとつを自治体のルールに照らし合わせて分別し、ゴミ袋に入れて仕分けるのは、地味ながらも大変な作業です。
ましてや女性ひとりでおこなうとなると、時間も手間もかかり、なかなか終わりが見えません。
そこで活躍してくれるのが、不用品や処分したい品をまとめて回収してくれる不用品回収業者です。
費用はかかりますが、自分で細かく分別をおこない、ゴミの日に出したり、粗大ゴミはゴミ処分場に搬入したりといった作業を考えると、大きく手間と時間を節約できます。
しかし、不用品回収業者の中には、悪徳な行為や違法行為をおこなっている業者も残念ながら存在します。
女性ひとりで遺品整理をしていると知られると、足元を見られる場合も。
相見積もりをとることや、過去の実績があるか、「一般廃棄物処理業」の許可を持っているか、などをチェックして悪徳業者ではないか見極めることも大切です。
娘ひとりの遺品整理ではリサイクルショップを活用しよう
まだ使える家電や未使用の品、貴金属などが遺品の中にあれば、リサイクルショップに買取を依頼しましょう。場合によっては高値がつくこともあります。
また、処分されるよりもリサイクルショップに並ぶ方が、故人の遺品も大切に扱われ、心苦しさも緩和されますよね。
それでは、リサイクルショップで遺品の買取を依頼する場合、どんな点がポイントになるでしょうか?
リサイクルショップでは便利な出張買取を利用しよう
女性ひとりで重い家電や、たくさんの荷物を運ぶのは大変ですよね。そんな場合は、リサイクルショップの出張買取を利用しましょう。
自宅までスタッフが来てくれて、見積もり、買取、運搬まですべておこなってくれます。
時間と手間を大きく減らせる上に、買い取ってもらえるため、遺品整理にかかる費用を減らすことも可能です。
リサイクルショップで高価買取してもらうには?
せっかくリサイクルショップに買い取ってもらうのだから、高値がつくと嬉しいですよね。そこで、高価買取のポイントを紹介します。
まず、箱や付属品、取扱説明書があれば、すべて揃えておきましょう。また、汚れがあればきれいに拭いておく、細かい部分のホコリを取り除いておくなど、自分が買う立場になって考えるとよいですね。
ちょっとしたことですが、手をかけることで買取価格は変わります。リサイクルショップに買取依頼をする前にチェックしておきましょう。
まとめ
娘ひとりで遺品整理をする際は、焦らずじっくり取り組むことが大切です。慌ててしまうと、大切な遺品や形見を間違って処分してしまうようなことも。まずは、判断がつきやすい明らかに不要な品から処分を進めていきましょう。
不用品やゴミなどは、不用品回収業者に依頼すると、腕力が弱い女性でもまとめて処分できます。また、まだ使える品があれば、リサイクルショップに出張買取を依頼するとよいですね。
ひとりでおこなう遺品整理は長期戦になることを念頭に置き、腰を据えて作業に取り組みましょう。